上花輪歴史館で

先日、千葉県野田市にある上花輪歴史館を訪れ、

とても懐かしいものを見つけました。

鍛冶屋をしていた祖父の仕事場にいつも置いてあった

木製の箱で、吹子(ふいご)と呼ばれる道具です。

柄の部分を足の指で挟み、足首で押したり引いたりしながら

風を送ることで火の強さを調節します。

鍛冶の仕事は、ひたすら焼きを入れては叩くことを繰り返し、

時には祖母と二人で交互に鉄を叩き、、、

その他にも様々な手作業の工程を経て、やっと一つの道具が出来上がるのですが、

祖父の手にかかると、何故か魔法のように毎回種類ごとに同じ形の物が完成します。

鉄を打つ音、吹子の動く音、炭火が弾ける音、、、

遊んでいる私の横では、いつも心地の良い音が響いていました。